専門的な動画を制作する2 シナリオ

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どんな動画を制作するか企画できたら、次に、シナリオを作成しよう。

シナリオとは、企画した動画に関して、内容がどのようなものか具体的に示したものである。これはスタッフ全員が制作すべき動画のイメージを共有するためにもので、極めて重要だ。
初期段階においては、場面ごとの

1.・・・
2.・・・
3.・・・

というように、言葉で場面の説明をして、流れを作っていこう。
話の流れがスムーズになるように、必要な場面を付け加えたり、強調したいディテールを入れたりする。
流れができあがったら、シナリオコンテに落とし込んでいこう。専門的な動画を制作する1 企画で述べたように、ここでも1つのシナリオにあれこれ詰め込まず、簡潔な動画にしよう。シナリオ制作中に別のポイントを思いついたのなら、それは別動画として新たにシナリオを書こう。

これまでは、シナリオコンテとして絵コンテを作るのが定石だった。絵コンテとは、各場面を絵と文章で説明したものだが、描き直そうとすると手間がかかり、配布するにもいちいちコピーを取って関係者に送付しなければならない。だから、写真コンテがお勧めだ。写真コンテとは冒頭の画像で示した通り、各場面ごとに写真と説明文を入れたもので、作りやすいし、わかりやすいし、共有しやすい。注1

注1 写真コンテについては、日本放射線技術学会が先進的な試みをしている。詳しくは JSRTに学ぶ専門家主導の動画制作法 を参照。

MS-Wordでは表を挿入する機能があるので、「場面」「写真」「説明」「注意点」という列を作り、場面ごとに各項目に写真や文字を入れていこう。
写真はあくまでも文章の内容を説明するためで、こう撮りなさいという見本ではないので、服装や構図など気にせず、どんどん撮って貼りこもう。
場面の説明は、撮影ポイントがわかるように具体的に説明しよう。ナレーション原稿を書くつもりで書くと、説明がわかりやすくなり、後でナレーション原稿の素案としても利用できる。
注意点は、写してはいけないものなどを書く。例えば、機材のメーカーのロゴマークなど入れてはいけない場合はその旨を記しておく。こうした注意点は、写真コンテ用の写真を撮る際、気づくことが多い。気づいたことをメモするつもりで、注意点を書き込もう。

写真コンテは配布する前に、協力者に見せて修正を加えよう。他人の目から見ると、書いた本人がなかなか気づきにくい点、たとえば、わかりにくい表現とか、見落としを指摘してもらえるだろう。もし、周囲に協力者がいない場合は、1日寝かせて、別の日に新たな気分で見返すと、舌足らずな表現などが見つかることがある。できる限り客観的な視点を取り込んでシナリオのクオリティを上げよう。

写真コンテは、撮影者や動画編集者を含む、動画制作スタッフ全員に配布しよう。
プロの撮影者なら、写真コンテから何を撮るべきかを把握し、撮るべきものがいちばんわかりやすく見せるために、どのようなアングルで撮るべきか撮影プランを立てて、撮影に臨む。プロが撮ると、ふつう撮影素材が大量になるが、動画編集者はそうした素材をどう料理するか、写真シナリオをもとに考え、編集する。
その意味で、写真コンテは動画制作の中心になる。

まとめ

動画の各場面を言葉で説明し、流れを作ろう。流れができあがったら、それを写真コンテに落とし込もう。写真コンテとは各場面を写真と説明文で、制作すべき動画のイメージをスタッフ全員で共有するためのものだ。できた写真コンテは、撮影者・動画編集者にも配布しよう。

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