専門的な動画を制作する4 編集

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撮影が終わると、動画編集者は映像の編集に取り掛かる。
動画編集は通常、粗編集と本編集の二段階の工程を踏む。

粗編集

粗編集はシナリオに沿って、映像をつなげてストーリーを作っていく。この段階ではまだ現場で収録した音声だけで、ナレーションは入らない。そしてタイムコードが付く。
弊社ではこの粗編集した動画を専用のテストサイトにアップロードし、各動画制作担当者に見てもらうようにしている。
動画制作担当者がしなければならないことは二つ。
一つは動画のチェック。シナリオで描いたストーリーがわかりやすく映像化されているか。不適切なカットがないか、よくチェックしよう。問題点を見つけたら、動画を止め、タイムコードを確認して、
「○○○秒~●●●秒まで削除」などと、コメントする。
画面に矢印などを追加する場合は、キャプチャー画面に矢印を描きこむなどして具体的に指示しよう。

もう一つはナレーション原稿を書くことだ。
ナレーションは写真コンテの場面説明を元に、映像を見ながら書いていこう。もし、映像にわかりにくい部分があれば、ナレーションで補足しよう。
ナレーション原稿で重要だと思われる部分で、映像が弱い場合は、その旨を動画編集者に指摘しよう。ディテールを撮ったカットを挿入するなり、アングルを変えたカットに切り替えすなり、対応してくれるだろう。
当然のことながら、撮影していないカットは使えない。
また、映像を加工して作り変えるような指示をしてはいけない。たとえば、標準レンズに撮ったカットを拡大して、クローズアップするというような指示のことだ。エフェクトを指示するのもやめよう。エフェクトをヘタに使うと、素人くさく見えるからだ。
エフェクトに関しては、動画編集者が使ったエフェクトが不適切なときに、その旨を指摘し、希望のエフェクトを指示する程度に止めよう。
また、後から撮った写真や映像をつなぎ合わすのもやめよう。光の加減やレンズの光度が違うので、たいていはうまくつながらない。ただし、つなげるのではなく追加するのであれならば、うまくいく。

ナレーション原稿の書き方

ナレーション原稿は通常、1分間300字のスピードで読まれることを念頭に書いていこう。
映像が流れている間中、ナレーションを流す必要はない。見ればわかることはナレーションで説明せず、そのまま映像を見せよう。
映像だけのシーンが続くと、その後のナレーションに視聴者の注意が自然と向く。
聞いてわかりにくい漢語などは、シンプルな言い回しに変えよう。
専門用語やキーワードは、画面にテロップを入れるよう、動画編集者に指示をしよう。

他の人が書いたナレーション原稿に手を入れる場合は、赤字などで添削するのではなく、修正部分を含め、きちんと清書した原稿を書こう。収録時、ナレーターはナレーション原稿を読み上げる。その際、次にどこを読むべきか、ナレーターを惑わせるようなことをしてはいけない。
漢字、英数字にはヨミがなをつけよう。

書いた原稿は、映像に合わせて読んでみよう。
狙った画面にきちんと言葉が収まるか。うまく収まらない場合は、映像を引き延ばすよりも言葉を縮める方が早い。

なお、ナレーションは必ずしも、プロのナレーターを使わなければならないというわけではない。動画のテーマを熟知している人、あるいはナレーション原稿の書き手が自分でナレーターを務めることもありうる。次回は、自分でナレーションを収録する仕方について説明する。

本編集

ナレーションの収録が終わると、音声データが納品される。
弊社ではこの段階の音声データもテストサイトに掲載し、動画制作担当者に聞いてもらっている。
ここでのチェックポイントは

・原稿を読み落としているところはないか?
・読み方やイントネーションがおかしなところがないか?

という点である。

音声データに問題がなければ、動画編集者が動画に同期させていく。
弊社ではテストサイトにナレーションがついた本編集分も掲載し、ネット上で各動画制作担当者に確認してもらう。
ここでは、ナレーションと映像が適切に同期しているかを確認しよう。
そこがクリアできていれば、もう一度、今までの修正指示がすべて修正反映されているか見直し、全体としておかしな点はないか、確認しよう。

まとめ

動画編集は通常、粗編集と本編集の二段階の工程を踏む。
粗編集ではシナリオに沿って、映像をつなげてストーリーを作っていく。動画制作担当者はこの段階でタイムコードを指定して、修正指示を出すことができる。また、写真コンテの場面説明や映像を見ながらナレーション原稿を書く。本編集では、ナレーションの音声データと動画が同期される。

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